スウィート・アラカルト

食後は別腹クレープ!

二次元ドルオタ、はじめてのジャニコン

SEXY ZONE repainting Tour 2018」4月5日、名古屋昼公演。

こちらの記事の通り、松島聡さんへ落ちてしまった二次元ドルオタが、ついにはじめてジャニーズの現場へ参戦することになった。夢のような時間だったため、記憶がだいぶフワフワしてしまっているが、覚えているところだけでも綴っていこうと思う。

 

※セトリ・演出バレがあるため、ご注意よろしくお願いいたします。

 

 

・「めっちゃいいにおいする」

笠寺駅に降り立った途端、まず思ったのはこのこと。今まで男性ファンの多いグループを追ってばかりだったため、ここまで華やかな香りが漂う現場は初めてだった。制服姿の女子高生、3世代にわたる家族連れなども初めて見た客層である。また、物販のTシャツを着た方がそこまで多くなく、とにかく皆さん「オシャレな勝負服」だったのが印象的である。

 

 ・「開演1時間前なのに売り切れがない」

12時半頃にガイシホールにたどり着き、次に思ったのはこのこと。二次元アイドルコンテンツの場合、始発で並ばなければグッズが手に入らないことがしばしばある。一部グッズについては事前物販にて受注製品されることも増えてきたが、会場限定品も未だに沢山あるのだ。しかし、セクゾコンにおいては「売り切れ」という文字は一切見当たらなかった。事前物販という仕組みが無いにも関わらずである。しかも、ランダム商法は無く値段も安い。ジャニーズというジャンルの大きさを改めて思い知らされた瞬間である。

f:id:posalad:20180408233718j:plain

今回のグッズで特に良いなと思ったのは、こちらのショッピングバッグ。よくあるロープバッグだが、持ち手が縄そのままでなくつるっとした手触りである。サイズも一回り大きく(持ち手を除いたサイズが37cm×50cm)、大きいうちわがすぽっと入る。サイドにはフックがついており、容易にストラップなどがつけられる。また、裏面は無地となっているため好きな面を表にして持つことができる。色々こだわられている製品だ、とじっくり観察してしまった。

会場に着くまで充分ソワソワしていた私だったが、物販を前にした瞬間、心臓がバクバクし始めた。参考画像付きのグッズ一覧を直視できず、他の方の購入状況を見て気を紛らわせていた。「松島くんのうちわをください」という一言に声が上擦った。様々なグッズをバッグに入れた後、うちわだけをそっと取り出したが、きらきらの笑顔にやられてすぐ裏返してしまった。こんなに素敵なものが600円で買えてしまっていいのか……と名前のエンボス加工をじっと見つめていた。

 

・「会場が狭い近いやばい」

物販を終え、早速入場列に並ぶ。デジチケは初めてだったため、そのことにもドキドキした。スマートフォンに表示されたQRコードを受付の方が読み取り、紙のチケットが発券される。ここでようやく分かる座席、引き当てた場所はIブロック。アリーナでないことを残念に思ったが、会場に入った途端驚愕した。ガイシホール、狭い。ここ最近行った会場がさいたまスーパーアリーナ(デレ5th)、メットライフドーム(Aqours 2nd)だったのもあるが、それにしても狭い。しかもセンターステージ真横である。同行者と共に「近い……ヤバい……」としか言えなくなってしまった。普段冷え性な私だが、手の先足の先までホッカホカであった。落ち着かないままにパンフレットを開き、中身のシャレオツっぷりにビビり、また自担を直視できない状況に陥っていた。照れ過ぎである。

f:id:posalad:20180409233833p:plain

座席構成

 

・はじまり

そして、時が来た。電飾が消え、ライブロゴがすこしずつ点灯していく。湧き上がる黄色い歓声、「Sexy Zone」のコール。カラフルでポップな映像が流れだし、自担のところで聡くん、と名前を叫んだ。あんなにはっきりとその呼び方で呼んだのは、初めてのことだった。会場の感情の渦に、気恥ずかしさと嬉しさを溶かした。気づけば、彼らはそこに居た。

……正直なところ、始まってからの数曲についてはほとんど記憶がない。ペンライトを振ることもなく、ひたすらに自担を目で追っていたことと、右ふたつ隣のふまけん推しが叫んでいるなと思っていたことしか覚えていない。目で追っていたことは覚えていても、実際に見たことについては覚えていないというのが本当に悔しい。「ROCK THA TOWN」で彼らがセンターステージに来たあたりで、ようやく意識が戻ってきた。聡くんが「C'mon」のところを「名古屋行くぞー!」と叫んでいた、気がする。

 

 ・きらめきのゆらめき

アルバムをはじめて聴いた時、「はっぴーばーすでー♡」がまさかの自担で衝撃走った「Birthday for you」。ステージでもちゃんとセンターに立っていて、ぐっとこみ上げるものがあった。なお、この公演での台詞の部分は「でらおめでとう♡」だった。かわいい。

ラスサビ前が聡くんとマリウスくんで、こちらも衝撃走った「会いたいよ」。アリーナの狭い席の間を走るトロッコに驚いた。「会いたいよ 君に会いたいよ 何よりも大切だから」が「会いたいよ 君に会いたいよ 名古屋のみんな抱きしめたい!」になっていた。ありがとうございます。

そして、こんな早いタイミングで来ると思っていなかった「Mermaid」。太陽を動かす姿と、まっすぐ上に掲げられた手と、顔の前で愛おしくぎゅっと手を組んでいた姿しかまともに覚えていない。同行者曰く、終始ポカーンとしていたとのことである。記憶を取り戻すために、ひとまずサマパラの円盤を発売してほしい。

 

 ・オペラカーテンの世界

勝利くんのソロ曲、「Kiss You Good-Bye」。ディスプレイにまで無限に続く楽器隊と、彼自身によるホルンの生演奏が圧巻だった。ジャズはやはり良いなとしみじみしていたところ、この空気のままメンバー再集合へ。ディスプレイの中にかかるオペラカーテンと、ひとりひとりの丁寧なお辞儀。「忘れられない花」MVにて着用のシックな衣装がぴったりであった。そして流れ出す気怠げな音色、「Pheromone」。「ただただモテたいだけ」な歌詞を、階段でしっとりと昇り降りし、クールな表情で歌うギャップ。"カッコつけ"が"カッコ良すぎる"というのが、ずるい。

その後「Celebration!」でお洒落にハジケつつ、「忘れられない花」へ。センターステージでの披露だったため、真横で見ることができたのだが、終始目が釘付けであった。私は松島聡さんのダンスが大好きである。特に、左右の揺れ幅の大きさが魅力的だと思っていたのだが、前後の揺れ幅の大きさもたいへん魅力的であった。ばさっと舞い上がるジャケットと、彼自身の細い身体とのあいだに作られた、刹那の空間。生唾を飲み込んだ瞬間である。

 

 ・なごやかMC

「O.N.E ~Our New Era~」のあと、MCタイムに入ったのだが、いきなり風磨くんからの謝罪があった。「飛沫をあげていけ」を、「嵐を越えていけ」と歌ってしまったのである。その結果次の聡くんのパートでも「嵐を越えていけ」となり、二回嵐を越えてしまった、という話題に。

聡「どうしようかと思って……!歌詞をテレコするかどうか!」

勝「あれで良かったんじゃないですかね、まあ俺だったらテレコするけどね(ドヤァ」

聡「みなさん聞きました???これがテレビ的なウケ……」

このときの聡くんの、ちょっと理不尽に思いながら客先に訴えかける表情にほっこりした。

また、健人くん以上に手羽先の「映え」を求める聡くんにツッコミが入ったり。健人くんと風磨くんがセクチャンで歌っていた「手羽先の歌」を聡くんが歌うも、当の本人達は覚えていなかったり。笑いの絶えないトークが繰り広げられていた。

更に、聡くんとマリウスくんがペットボトルを運ぶ係になっていて、運ぶついでに水をぐびぐび飲んでいたり。汗を拭きたくなった勝利くんが聡くんにアイコンタクトをして、健人くん経由でタオルをもらっていたり。細かい行動を見られるのは現場ならではだな、と思った。なお、タオルの件については聡くんが健人くんに耳打ちしたうえでタオルを渡していたため、会場がざわついていた。

 

 ・マツモリさんとLuv Manifesto

MCが終わり、突然流れるミュー〇ックステーションっぽい音楽。ざわざわする会場に現れるサングラスの人影。タモリさんならぬ「マツモリさん」であった。某アイドル誌の影響でタモリさんといえば勝利くんだったため、まさかの人選にぽかんとする私。拍手の洪水を、パン・パンパンパンと静めるマツモリさん。それM〇テじゃなくていいともや。健人くん・マリウスくんにばかり話を振り、勝利くん・風磨くんにツッコまれるマツモリさん。勝利くん・風磨くんが二人で盛り上がったゲームの話も含め、ひとしきり笑わせてもらった。そして流れ出す近代的なサウンド、「Luv Manifesto」。クイズの解答席のようなブースがメインステージに現れ、3人の「手」がディスプレイに大きく映し出される。しなやかに且つ機敏に動き出す、3人の指先。

f:id:posalad:20180501142023p:plain

Luv Manifesto ステージイメージ

後に調べたところ、「フィンガーダンス」というものであった。健人くんが「嵐にしやがれ」で挑戦していたものであったが、知らなかった私はただただ魅了された。きっぱりとしたダンスと真剣な眼差しが、堪らなく好きな自担のパフォーマンスだった。

そしてセンターステージに移動し、ひとつの丸テーブルに置かれる3人の手。時に順番に、時にシンクロして動いていく。息を呑むパフォーマンスだった。イメージとしては下記の動画である(健人くんが「嵐にしやがれ」にて挑戦時に先生となった方々のパフォーマンスである)。

www.youtube.com

なおこの間、風磨くんと勝利くんはJr.の方々と一緒に、メインステージの上方スペースで見学していた。真似しようとする風磨くんと、くつろぐ勝利くんが微笑ましい。後の「Sing along song」では、健人くん・聡くん・マリウスくんがこのスペースで見学することとなった。また、「名脇役」の際にはこちらにピアノが置かれ、健人くんの生演奏にてしっとりとしたステージとなった。

f:id:posalad:20180410000044p:plain

メインステージ構成

 

 ・甘えん坊将軍、襲撃

 ライブも終盤に差し掛かった時、"それ"は突然現れた。 ディスプレイに映るスマホ画面、桃のマークのアイコン。ああ「PEACH!」か、と思った矢先、現れた画面とタイトルコールに絶句する。「やっと来たか、俺のピーチ」。突然始まる、乙女ゲーム

プレイヤーの風磨くんが現れ、攻略対象を選択し始める。王子様な健人くん、俺様な勝利くん、執事なマリウスくん、そして甘えん坊将軍聡くん。いや甘えん坊将軍って何やねんなんでおっきいテディベア抱えてんねん「甘えてもいいかな?」って何!?と内心騒いでいたら選ばれる甘えん坊将軍。途端に、同行者の勝利担と菊池担が大丈夫!?と私の腕を掴んだ。二人の騒ぎっぷりに逆に冷静さを取り戻す。下からスライドしてくる甘えん坊将軍、いやほんとにテディベア抱えてるしなんなんだこの可愛さは。そして風磨くんがシチュエーションを選択し、選ばれたのは水族館でのデート。「○○な彼女に一言」をさらに選択し、それに対して解答するという流れであった。

 Q1.大きな水槽を見てはしゃぐ彼女に一言 

 A1.魚ちゃんばっかり見ないで、僕のことちゃんと見て!……ばか

 Q2.魚に夢中な彼女を振り向かせる一言

 A2.君が僕のこと飼うって言ったんでしょ?ちゃんと責任とって!

なぜ魚に「ちゃん」をつけてしまったのか。テディベアに顔をうずめるのは何なのか。様々な疑問が思い浮かんだが結論としてはこの一言であった。「最高」。

なお、攻略対象選択時の「甘えてもいいかな?」が、これをきっかけに流行していた。「スキすぎて」の台詞パートで聡くんが「でらすきだがや♡」だったのに対し、健人くんとマリウスくんが「今日は……甘えてもいいかな?」になっていた。また、「Ladyダイヤモンド」の俳句が「名古屋のみんなに 今日は甘えても いいかな? 」になっていた。みなさん気に入り過ぎである。

 

 ・まぶしいひかり

ペンライト消灯のアナウンスが表示され、暗闇に包まれる会場。天井からセンターステージに向かってまっすぐ光が降り注ぎ、ひとつの円が描かれた。光のカーテンに包まれた彼らが紡ぎだしたのは、「Fantasy ~1秒の奇跡~」。宇宙を揺蕩うようなサウンドが心地良い。次に、ペンライト白色のアナウンスが表示され、「Silver Moon」が流れ出した。センターステージが5つに分離し、回転し始める。横への回転だけではなく、上下にも稼働するため驚いた。そこで微笑みながら、自分のパート以外にも口ずさむ自担。白い光としゃぼん玉に包まれたその姿は、とても眩しかった。

f:id:posalad:20180501193134p:plain

センターステージ イメージ

「Silver Moon」が終わり、各々の挨拶となった。「自分を変えたいと思った時、まるごと自分を変えようとするのではなく、今の自分に塗り足していけばいい。今の自分を認めたうえで、進んでいってほしい」そう語る聡くんの話が沁みた。彼を追い始めてまだ半年、浅いながらの知識での話になってしまうけれども。きっと彼自身も自分を変えたいという気持ちが沢山あって。でもそんな中、この考えに行き着いてくれたことが嬉しかった。今の自分を認めたうえで、なりたい自分へ歩んでくれたらいいな、とじんわり思った。そして流れる、「フィルター越しに見た空の青」。巧妙に重なり合う歌声が、光の中で輝いている。じっと聴き惚れ、見惚れていた。

 

 ・アンコール

せくしー、ぞーん!と叫ぶアンコールの中流れ始めた、「君にHITOMEBORE」。聡くんとマリウスくんのソロパートがあることがとても嬉しかった。是非音源を売って欲しい。また、「Sexy Zone」では「Sexy Rose……」の部分が「でら大好きやで……」のような改変になっていたのだが、そこで聡くんが蹲っていた。勝利くんの言葉を大切に抱え込んでいたようである。そうやってただのオタクになるところ、ずるい。そして最後の、We are "Sexy Zone"。銀テープに一瞬負けてしまったことに申し訳なく思いつつ、彼らを見送った。

 

 ・最後に

はじめての現地、一体どうなるのだろうかと思ったが、とにかく笑顔になるステージだった。しかし、終始ぼーっとしてしまったのと、記憶がふわふわしてしまったのが本当に悔しい。この記事を書いている今も、あれは夢だったのではないかと疑っている。また、他にもたくさん曲はあったのだが、書ききれなかった。本日の5月2日公演についてはしっかり覚えていられるよう、覚悟を決めていきたい。