スウィート・アラカルト

食後は別腹クレープ!

その花の名は、─three weeks before birthday

まるで花を吐いているようだ、と思った。しかし、その花は枯れることを許さない。どれだけ胸をおさえても、花弁が口から零れることは無いのだ。

 

2018年のバレンタインに発売となった、アルバム「XYZ=repainting」。Sexy Zoneにとって、薔薇という「花」は大切な意味を持つ。故にこのリード曲には只ならぬ予感があった。そして、この予感は見事に的中することとなる。

utaten.com

ラジオで解禁となった一番までの音源だけでも、まず大きな感動があった。これまでリード曲としては採用されなかったような、シックで切ない曲。それに、なんといっても全員分のソロパートである。歌番組やコンサートでは披露されない、二番でしか聴けないソロパートに涙を呑んでばかりであったため、この事実には大きく胸をときめかされた。

次に、テレビパフォーマンス初披露となったミュージックステーション。金色の髪で彼が魅せてくれたダンスパート。放送終了後、他担の友人達から一斉にお祝いのLINEが届いた。間奏だけとはいえ、「センター」というのはこんなに嬉しいものなのか、と胸がいっぱいになった。また、ラジオでメンバーからそのことを言及され、照れながらも嬉しそうに報告していたのを思い出す。

最後に、私にとってセクゾの初現場となったリペコン。あの時の「忘れられない花」は、今でも鮮明に覚えている。円周にぶわっと広がるレーザー、華麗なターンでばさりと舞うジャケット、その瞬間に覗く撓る細いからだ。そして、後奏での息荒く屈む振付。あの動きで私は、冒頭のような感想を抱いたのだ。

 

私に根付いた心の花も、一向に枯れる気配が無い。「あの日」まで、あと3週間。