スウィート・アラカルト

食後は別腹クレープ!

追憶のサマーワンダーランド

私はずっと待っている。

耳で味わうことしか許されない、90秒後のショウ・タイム。

きちんと背を伸ばし、ぎゅっと指を組み、その瞬間を逃さぬように。

 

 

今年も、夏が終わる。

改めて振り返ってみると、去年の24時間テレビSexy Zoneにとって本当に大きな転機だったのだな、と思う。歴代のメインパーソナリティより準備期間がたっぷり設けられており、そこでの経験含め大きな糧となっていた。メディアへの出演回数も多かったため、そのぶん今年の状況を寂しく思ってしまう。

また、去年の夏に発売された円盤といえばサマパラ2017である。

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聡くんと"出逢った"のが2017年秋のことであるため、この現場には入れていない。よって、私の中では去年の出来事としてカウントされている。サマパラ2017といえばMermaidである。リペコンで見てはいたが、ディスプレイ連動中心+ショートバージョンでのパフォーマンスだったため、かなり新鮮な気持ちで見ることとなった。裾にきらきらのウロコがついたセーラー襟にパステルピンクのハーフパンツ、そんなかわいい衣装ながらもきびきびとしたダンス、「砂浜に書いた2文字は 言えないまま」の2を作って口に翳す振付と歌い方、「ゆびきりして」のウインク、「君しかいない」のきゅるるんっぷり、「君の手を引いて」の指のしなやかさ、ラスサビの片手挙げてのジャンプ、何回見ても「息継ぎさえ上手くできない」し「ただこの胸を焦がして」してしまう。メンバーの中で唯一のソロ2曲、その半分を担うものだけに、この曲への思い入れはどうしても深い。

ソロ曲が最も少なかったり、ソロパートが少なめであったり(5周年以降増えてきてはいるが)。考えるたび切ない気持ちになるが、少なくとも濃いし、少なくとも恋である。一挙手一呼吸一投足、すべてが愛しい。

これまで一番好きな季節といえば秋であったが、いつの間にか夏になった。大好きな歌とたくさんの思い出が詰まった、「キラキラしてクラクラしちゃう」季節。でも「夏の魔法」のせいだとは済ませたくない、確かな想い。

 

 

私はずっと待っている。

左示指を握りしめて詰め込んだ、切に願ったその刹那。

ひかりに手を伸ばし、いっそう煌めく、眩しい銀色のかがやき。

 

しっかり残ったその跡に、赤い糸を信じたくなってしまうのです。